ほくろが大きくなる場合は危険？原因と危険なサインを専門医が解説

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、ほくろの診察・治療を行っています。

ほくろが大きくなることは、加齢や紫外線、ホルモン変動などによる一般的な変化としてよく見られます。しかし、短期間で急に大きくなる、形がいびつになる、色にムラが出るといった変化は、皮膚がんの初期症状の可能性もあるため注意が必要です。

ほくろの変化は良性と悪性の見極めが難しく、自己判断では不安が残ります。本記事では、ほくろが大きくなる主な原因、注意すべきポイント、受診の目安について分かりやすく解説します。

ほくろが大きくなる場合は危険？

ほくろが時間の経過とともに大きくなること自体は珍しくなく、加齢、紫外線による刺激、ホルモンバランスの変化などが原因で少しずつ増大することがあります。

ただし、悪性黒色腫（メラノーマ）をはじめとする皮膚がんは、初期の段階では通常のほくろとよく似た見た目を示すことがあります。特に、短期間で急に大きくなる、形が左右非対称になる、境界が不明瞭になる、色にムラが出るといった変化がみられる場合は、注意が必要です。

気になる変化を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。

ほくろが大きくなる原因

ほくろが大きくなる原因には、良性の変化によるものと、注意が必要な悪性の変化によるものがあります。多くの場合は良性の経過ですが、まれに皮膚がんの初期変化が隠れていることもあるため、変化に気づいたときは注視することが大切です。

良性の変化によるもの

加齢に伴う細胞の増殖

ほくろは「母斑細胞（メラノサイト）」が集まってできており、年齢とともに細胞がゆっくり増えることで、長年変化がなかったほくろが徐々に大きくなることがあります。

紫外線の影響

紫外線はメラニン産生を促すため、日差しを浴びやすい部位では濃く見えるようになったり、少しずつ大きくなることがあります。

ホルモンバランスの変化

思春期・妊娠・更年期などホルモンが変動する時期には、母斑細胞の働きが活発化し、ほくろが大きく見えたり、新しくできたりすることがあります。

摩擦や刺激による反応

服のこすれや爪で触る癖など、繰り返される刺激によって色素細胞が反応し、ほくろの見た目が変化することがあります。特に、下着のラインや襟元、足の裏といった摩擦が生じやすい部位でよく見られます。

悪性の変化によるもの

良性の理由で大きくなることが多い一方で、悪性黒色腫（メラノーマ） をはじめとする皮膚がんが原因で、ほくろが大きくなる場合もあります。特に、短期間で急に大きくなるなどの変化がみられる場合は、悪性の可能性を否定できないため、早めに診察を受けることが重要です。

早めに受診すべきほくろの変化

ほくろが大きくなる理由の多くは良性の変化であり、必ずしも受診が必要になるわけではありません。しかし、まれに皮膚がん（悪性腫瘍）が隠れている場合があるため、注意深く観察することが大切です。

早めに医療機関を受診すべきかどうかを判断する目安として、皮膚がんの初期変化を評価する国際的基準である「ABCDEルール」があります。

これらの項目に該当する場合、悪性の可能性を完全には否定できないため、早めに専門医を受診することをおすすめします。

ほくろの診療は何科？

ほくろの診療を受ける際は、形成外科または皮膚科の受診が推奨されます。

皮膚科は、皮膚の炎症・感染症・アレルギーなど皮膚疾患を幅広く扱う診療科です。一方、形成外科は皮膚や皮下組織にできる腫瘍の切除に精通しており、特に手術による摘出が必要となるケースに向いています。

当院では、形成外科での診療をおすすめしています。形成外科は、傷跡をできるだけ綺麗に仕上げることを重視しており、縫合方法や切除デザインを工夫することで、術後の見た目にも配慮した治療が可能です。整容面を含めて確実な治療を希望される場合や、悪性の可能性が疑われる場合には、形成外科を受診することで、適切な診断と治療を受けていただけます。

まとめ｜ほくろが大きなる場合は早めに専門医へ相談を

ほくろが大きくなったからといって、すぐに危険というわけではありません。しかし、「短い期間で急に大きくなる」「境界が不明瞭になる」「色がまだらになる」などの変化が見られる場合は、皮膚がんの可能性を完全に否定できないため注意が必要です。

そのような変化を正確に見極めるためには、専門的な検査が欠かせません。ほくろの診療を受ける際は、形成外科または皮膚科の受診が推奨されます。なかでも形成外科は、傷跡をできるだけ綺麗に仕上げることを重視しており、切除デザインや縫合方法を工夫することで、術後の見た目にも配慮した治療が可能です。

皮膚がんの中には悪性度の高い種類も存在するため、気になる症状がある場合は自己判断せず、早めに専門医へ相談することが重要です。

ほくろの治療は当院へご相談ください

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、皮膚疾患に対する専門的な知見をもとに、ほくろの診断と治療を行っています。

当院では、患者さま一人ひとりの症状やご希望を丁寧にお伺いし、豊富な経験と専門知識に基づいた治療を行っています。ほくろに関する不安やお悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。