粉瘤は何科を受診？適切な診療科を解説！

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科横浜院」です。当院では、日帰り手術による粉瘤の治療を行っています。

本記事では、こうした疑問をお持ちの方に向けて、粉瘤の治療を受ける際に適した診療科について解説します。

粉瘤とは

粉瘤（ふんりゅう）は、アテロームや表皮嚢腫（ひょうひのうしゅ）とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の組織が形成され、その中に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性腫瘍です。体のどこにでも発生する可能性がありますが、特に顔、首、背中、耳の後ろなどに多く見られます。

粉瘤の初期段階では、数ミリ程度の小さな盛り上がりが皮膚に現れ、痛みやかゆみはなく、触れると小さなしこりのように感じます。この段階では特に問題はありませんが、放置すると徐々に大きくなり、皮膚が隆起するほど成長することがあります。さらに、触れたり押したりすると独特の悪臭を伴うことがあります。

また、細菌感染を起こすと炎症が発生し、患部が熱を持ち、化膿して強い痛みや腫れを伴うことがあります。このような場合は、できるだけ早く膿を排出する処置が必要です。

粉瘤は何科を受診？

粉瘤の治療を受ける際は、形成外科や皮膚科が適切な診療科です。
形成外科は、主に体の表面に生じた病変を外科的な方法で治療する診療科であり、皮膚科は、全身の皮膚の病気を診察・治療する診療科となります。

どちらを受診すべきかについてですが、粉瘤の根本的な治療には外科的な摘出手術が必要となるため、当院では形成外科の受診を推奨しています。

粉瘤は、皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に老廃物がたまることで発生します。このため、膿や老廃物を排出するだけでは完全に治らず、袋状の組織ごと取り除く摘出手術が必要となります。
摘出手術を行う際には、単に病変を除去するだけでなく、できるだけ綺麗に治すための専門的な知識や技術が求められます。こうした技術を専門とする形成外科での治療が適切と考えられます。

粉瘤の治療

粉瘤の根本的な治療には、外科的切除が必要です。粉瘤の主な摘出手術には、「くり抜き法」と「切開法」の2種類があります。

くり抜き法

トレパン（円筒状のメス）やメスを使用し、粉瘤に小さな穴を開け、そこから内容物を取り出した後、しぼんだ袋状の組織（被膜）を摘出する方法です。
くり抜き法は、切開範囲が小さいため傷が目立ちにくいのが特徴です。また、手術時間が5〜20分程度と短く、患者さまの負担が少ない治療法です。

切開法

粉瘤の真上の皮膚を切開し、粉瘤をまるごと摘出する手術法です。くり抜き法に比べて切開部分が大きくなりますが、再発の可能性が低いため、患者さまの状態によっては切開法が適切な場合もあります。
切開法は、大きな粉瘤や癒着が強い粉瘤、炎症性の粉瘤など、さまざまな状態の粉瘤に対応可能です。

粉瘤は放置せず、早期治療が重要

粉瘤の治療には外科的切除が必要となるため、治療をためらう患者さまも少なくありません。手術に抵抗があり、症状が悪化してもそのまま放置してしまう方もおられます。

しかし、粉瘤は自然に治ることはなく、放置すると徐々に大きくなる傾向があります。粉瘤が大きくなると、手術後に傷を綺麗に治すことが難しくなる可能性があります。また、自己判断で無理に押しつぶすと炎症を引き起こし、感染が生じると強い痛みや腫れを伴うことがあります。

特に、粉瘤が急速に腫れて痛みを伴う状態を「炎症性粉瘤」と呼びます。この場合、切開して膿を排出する処置が必要となることもあり、治療が複雑化し、最終的な摘出手術までに時間を要することがあります。こうしたリスクを避けるためにも、粉瘤は放置せず、できるだけ早期に適切な治療を受けることが大切です。

まとめ

粉瘤は、皮膚の下に袋状の組織が形成され、その中に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性の腫瘍です。治療を受ける際は、形成外科や皮膚科が適切な診療科となります。粉瘤は自然に治ることはなく、根本的に治療するためには外科的な摘出手術が必要です。

摘出手術を行う際は、単に病変を除去するだけでなく、できるだけ綺麗に治すための専門的な知識や技術が求められます。そのため、粉瘤の治療を検討する際は、形成外科や皮膚科の中でも、特に形成外科での治療が適していると考えられます。

粉瘤の治療は当院までご相談ください

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科横浜院」では、粉瘤の治療を日帰り手術で行っています。

当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。

粉瘤でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。