粉瘤の中身とは何か|見た目・におい・根本治療まで専門医が解説!
神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、日帰り手術による粉瘤の治療を行っています。
粉瘤は、皮膚の下にできるしこりとして比較的よくみられる疾患ですが、「中から出てくる白いものは何なのか」「膿ではないのか」「自分で出しても問題ないのか」といった疑問や不安を抱く方も少なくありません。実際、粉瘤の中身には特徴的な性状やにおいがあり、誤った自己処置によって症状が悪化してしまうケースもあります。
この記事では、粉瘤の中身について解説するとともに、見た目やにおいの特徴、自己処置のリスク、さらに根本的に治すための治療法まで詳しく説明します。
粉瘤の中身とは何か

粉瘤の中身は、主に角質(ケラチン)や皮脂が混ざり合った内容物です。粉瘤は医学的には「表皮嚢腫」と呼ばれ、皮膚の一部が袋状の構造を形成し、その内側で角質が溜まり続けることで生じます。本来であれば皮膚表面から垢として自然に排出される角質成分が、袋の内部に蓄積し続けることで、しこりとして触れるようになります。
粉瘤の内部には皮膚と同様の構造を持つ上皮が存在しており、時間の経過とともに内容物は徐々に増加します。そのため、初期には小さなしこりであっても、放置すると次第に大きくなる傾向があります。なお、粉瘤の中身は膿とは異なり、痛みや赤みがない場合には、必ずしも感染を起こしている状態ではありません。
粉瘤の中身の見た目やにおいの特徴

粉瘤の中身は、白色から黄白色の粥状、あるいはペースト状で、ドロッとした性状を示すことが多くみられます。これは角質と皮脂が長期間にわたり袋の中に蓄積することで生じる、粉瘤特有の状態です。
また、粉瘤の特徴として、内容物に独特の強いにおいを伴うことがあります。これは、角質や皮脂が袋の内部で分解される過程で発生するもので、内容物が外に排出された場合や炎症を起こしている場合には、においがより強く感じられることがあります。
炎症や感染を伴う粉瘤、いわゆる炎症性粉瘤では、内容物に膿や血液が混ざり、黄色や茶色に変化したり、性状がより液体に近くなったりすることもあります。
粉瘤の中身を自分で出しても大丈夫?

結論からお伝えすると、粉瘤の中身を自分で出すことは行うべきではありません。
粉瘤は、皮膚の下に袋(嚢腫)が形成され、その内側で角質や皮脂が作られ、少しずつ溜まっていく病気です。押したり潰したりすると、白色や黄白色の内容物が外に出ることがありますが、これは溜まっている一部が排出されただけで、原因となる袋そのものは皮膚の下に残ったままです。そのため、自分で中身を出しても粉瘤が治った状態にはならず、時間が経つと再び内容物が溜まり、再発します。
また、無理に中身を出そうとすると、感染や炎症を引き起こすリスクが高まります。皮膚には多くの常在菌が存在しており、指や器具を介して細菌が袋の中に入り込むと、赤く腫れて痛みを伴う「炎症性粉瘤」を引き起こす可能性があります。炎症を起こすと、強い痛みや熱感、膿の排出を伴うこともあり、炎症が落ち着くまで根本的な手術が行えず、切開排膿や抗菌薬治療が必要になる場合もあります。
さらに、炎症を繰り返した粉瘤は周囲の組織と癒着しやすくなり、手術を行う際に切開範囲が大きくなりやすい傾向があります。その結果、傷跡が目立ちやすくなることがあり、特に顔や首などの露出部では整容面への影響が出る可能性もあります。
一時的に中身を出して小さくなったように感じても、自己処置は再発や悪化の原因になります。粉瘤が気になる場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
粉瘤を根本的に治す治療法

粉瘤を根本的に治すためには、内容物だけでなく、原因となっている袋(嚢腫)を含めて取り除く治療が必要です。粉瘤は中身を排出しただけでは治癒せず、袋が皮膚の下に残っている限り、角質や皮脂が再び溜まり、再発を繰り返します。そのため、根本的な治療として行われるのは手術による摘出です。
治療の基本は、局所麻酔下で行う摘出手術です。皮膚を切開し、粉瘤の袋を破らないように周囲から丁寧に剥離し、内容物とともに嚢腫を取り除きます。袋まで含めて摘出できれば、同じ部位で再発する可能性は大きく低下します。
炎症や感染を起こしていない粉瘤であれば、手術は比較的短時間で終了し、日帰りで対応できるケースがほとんどです。切開も最小限に抑えられ、術後の傷跡も目立ちにくくなる傾向があります。
一方、赤みや痛み、腫れを伴う炎症性粉瘤では、まず切開して膿や内容物を排出し、抗菌薬などで炎症を落ち着かせたうえで、後日あらためて嚢腫を摘出する段階的な治療が行われる場合があります。このような場合、治療が複数回に分かれることもあります。
粉瘤は良性腫瘍ですが、放置すると徐々に大きくなったり、炎症を繰り返したりすることがあります。負担の少ない治療で済ませるためには、炎症を起こす前の早い段階で医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
まとめ

粉瘤の中身は、主に角質(ケラチン)や皮脂が混ざり合った内容物です。白色から黄白色の粥状、またはペースト状で、ドロッとした性状を示すことが多くみられます。
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造(嚢腫)が形成され、その内側で角質や皮脂が作られ、少しずつ溜まっていく病気です。そのため、粉瘤の中身を自分で出したとしても、内容物が外に出るだけで、原因となる袋そのものは皮膚の下に残ったままです。この状態では粉瘤が治ったとはいえず、時間が経つと再び内容物が溜まり、再発します。
粉瘤は良性腫瘍ですが、放置すると徐々に大きくなったり、炎症を繰り返したりすることがあります。できるだけ負担の少ない治療で済ませるためにも、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
粉瘤の治療は当院までご相談ください

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、粉瘤の治療を日帰り手術で行っています。
当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。
粉瘤でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。




