形成外科とは

形成外科とは、体表面に生じた組織の異常や変形を治療し、失われた機能や欠損した体の一部を修復する診療科です。“きれいに傷を治す”“治りにくい傷を治す”という創傷治療の特徴があり、単に機能や形態を維持するだけでなく、手術後の傷あとをできるだけ目立たなくすることが重視されます。
ほくろやあざ、粉瘤(ふんりゅう)、脂肪腫、皮膚がんなど、いわゆる“できもの”とされる皮膚腫瘍に対する外科治療も行います。また、やけど痕やケロイド、まぶたの筋肉の緩みや皮膚のたるみによって生じる眼瞼下垂(がんけんかすい)、ピアスなどで耳たぶが裂けてしまう耳垂裂(じすいれつ)、乳がん手術後の乳房再建なども治療対象です。
形成外科は、体表面に生じるさまざまな見た目の問題を外科的治療によって修復し、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献する診療分野です。