手のひらに急にできたほくろは大丈夫?危険なサインと受診の目安
神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、ほくろの診察・治療を行っています。
手のひらに急にほくろができると、「これって大丈夫?」と不安になる方も少なくありません。手のひらは日常的に摩擦が多い部位であり、ほくろが新しくできること自体は珍しくありませんが、なかには悪性黒色腫(メラノーマ)と呼ばれる皮膚がんの初期症状として現れるケースもあります。
本記事では、手のひらにほくろができる原因、危険なサインの見分け方、受診の目安と診療科について、専門的な知見をもとに解説します。ぜひご参考ください。
手のひらにほくろができる原因

手のひらにほくろができる原因には、いくつかの要因が考えられます。ここでは代表的な原因を解説します。
1. メラノサイト(色素細胞)の増殖
ほくろは、皮膚の表皮と真皮の境界付近にあるメラノサイト(色素細胞)が局所的に増えることで生じます。この増殖は、遺伝的な要因や紫外線などの刺激によって起こることがあります。
ただし、手のひらや足の裏のほくろは、紫外線の影響を受けにくく、摩擦などの物理的刺激が関与していると考えられています。
2. 摩擦や刺激による影響
手のひらは日常的に物を握ったり擦れたりするなど、刺激を受けやすい部位です。こうした慢性的な刺激が皮膚のメラノサイトを活性化させ、色素細胞が増殖してほくろが形成されることがあります。
3. 加齢やホルモン変化
思春期・妊娠・更年期など、ホルモンバランスが変化する時期にほくろが増えることがあります。また、加齢による皮膚の変化にともなって、局所的にメラノサイトの働きが活発になることもあります。
4. 悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性
稀に、手のひらや足の裏にできたほくろが悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんの初期症状であることがあります。メラノーマは進行が早く、転移を起こしやすい悪性度の高い疾患のため、注意が必要です。
手のひらにできたほくろは危険?

手のひらにできたほくろの多くは良性で心配のないものですが、ごく一部には悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性があります。特に、手のひらや足の裏にできるメラノーマは、日本人に比較的多いタイプとされています。
メラノーマは初期の段階では普通のほくろと見分けがつきにくいとされます。次のような特徴がある場合は、なるべく早く専門医の診察を受けることが重要です。
【危険なほくろのサイン(ABCDEルール)】
A:Asymmetry(左右非対称):形がいびつで、左右が対称ではない
B:Border(境界): 境界がギザギザしていて不明瞭
C:Color(色): 色がまだらで、黒・茶・灰色・赤などが混在している
D:Diameter(大きさ):直径が6mm以上、または急に大きくなった
E:Evolution(変化): 形や色の変化、出血・かゆみ・痛みなどの症状がある
特に「最近、急にできた」「急に濃くなった」「サイズが大きくなっている」と感じる場合は、悪性の可能性があるため注意が必要です。気になる症状がある場合は自己判断せず、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
メラノーマ(悪性黒色腫)とは

メラノーマ(悪性黒色腫)とは、「ほくろのがん」とも呼ばれる皮膚がんの一種です。皮膚の色をつくるメラニン色素を産生する細胞(メラノサイト)ががん化することで発生します。
もともとあるほくろが変化して発生する場合もあれば、新しく異常な色素斑(しみ)として現れることもあります。特に、急に大きくなったり濃くなったほくろなどの中には、メラノーマが疑われるケースがあります。
メラノーマは、比較的小さな段階でも転移のリスクがあるとされる悪性度の高い皮膚がんです。しかし、早期に発見して切除すれば治療成績は良好で、完治が期待できます。進行すると治療が難しくなることがあるため、早期発見・早期受診が重要です。
手のひらにできるメラノーマの特徴
手のひらや足の裏にできる悪性黒色腫は、「末端黒子型メラノーマ(ALM:Acral Lentiginous Melanoma)」と呼ばれます。このタイプは、他のメラノーマと異なり、紫外線の影響よりも慢性的な摩擦や外傷などが関係している可能性が指摘されています。
日本人を含むアジア人では、この末端黒子型メラノーマの発生頻度が高いことが知られており、注意が必要です。
受診の目安と適切な診療科

手のひらにほくろができた場合、多くは良性であり、必ずしもすぐに専門医を受診する必要はありません。ただし、ごく一部には悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性があるため、注意が必要です。特に、「最近急にできた」「色が急に濃くなった」「サイズが大きくなっている」といった変化が見られる場合は、悪性の可能性があるため早めの受診をおすすめします。
受診先として適切なのは、形成外科または皮膚科です。皮膚科は皮膚疾患全般の診断と治療を専門としており、ほくろの種類や状態を正確に評価したい場合に適しています。
形成外科は、皮膚腫瘍の切除や再建手術を専門とする診療科です。検査の結果、悪性が疑われたり切除が必要と判断された場合、傷跡の見た目に配慮した手術が可能です。診断から治療(手術)までを一貫して進めたい場合にも適しています。
ほくろの治療は当院へご相談ください

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、皮膚疾患に対する専門的な知見をもとに、ほくろの診断と治療を行っています。
当院では、患者さま一人ひとりの症状やご希望を丁寧にお伺いし、豊富な経験と専門知識に基づいた治療を行っています。ほくろに関する不安やお悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。




