神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科横浜院

医療コラム

脂肪腫は悪性になる?脂肪肉腫との違いと受診すべき症状

脂肪腫は悪性になる?

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、脂肪腫をはじめとする皮膚・皮下のできものに対し、日帰り手術による治療を行っています。

脂肪腫は、脂肪組織から発生する良性腫瘍であり、一般的に脂肪腫そのものが悪性化することはありません。一方で、脂肪腫に似たしこりの中には、脂肪肉腫などの悪性腫瘍が含まれていることもあるため、注意が必要です。

この記事では、脂肪腫と脂肪肉腫の違い、受診を検討した方がよい症状、検査や治療法についてわかりやすく解説します。

脂肪腫は悪性になる?結論から解説

脂肪腫は、脂肪組織から発生する良性腫瘍です。そのため、脂肪腫と診断された場合、基本的に悪性腫瘍ではなく、脂肪腫そのものが悪性化することも一般的にはありません。

ただし、体にしこりがあると「このまま大きくなるのではないか」「悪性ではないか」と不安になる方も少なくありません。特に、以前より大きくなっている、触ると硬い、動きにくい、痛みやしびれがある、深い場所にあるように感じる場合は、脂肪腫以外の病気との鑑別が必要になることがあります。

脂肪腫と名前が似ている病気に「脂肪肉腫」があります。脂肪肉腫は悪性腫瘍の一種であり、脂肪腫とは異なる病気です。見た目や触った感触だけで両者を正確に見分けることは難しいため、気になる変化がある場合は医療機関で診察を受けることが大切です。

脂肪腫が悪性かどうかを考える際には、「脂肪腫そのものが悪性化するか」だけでなく、「脂肪腫に似た別の病気ではないか」という視点で確認することが重要です。

脂肪腫と脂肪肉腫の違い

脂肪腫と脂肪肉腫は、名前が似ているため混同されやすい病気です。しかし、両者は性質が大きく異なります。

脂肪腫は脂肪組織から発生する良性腫瘍であり、皮膚の下にやわらかいしこりとして触れることが多く、痛みを伴わないケースも少なくありません。一方、脂肪肉腫は脂肪組織に由来する悪性腫瘍の一種であり、専門的な検査や治療が必要となります。

脂肪腫と脂肪肉腫の主な違い(比較表)

項目脂肪腫脂肪肉腫
性質良性腫瘍悪性腫瘍
できやすい場所皮膚の下、背中、肩、腕、太ももなど太もも、体幹、体の深い部分など
触った感じ痛みがないことが多い硬い、動きにくい場合がある
痛みやわらかく、動くことが多い痛みがないこともある
大きくなる速さゆっくり大きくなることが多い比較的早く大きくなる場合がある
検査診察、超音波検査、MRI検査などMRI検査、CT検査、病理検査など
治療経過観察もしくは手術による切除専門的な検査・治療が必要

上記の表はあくまで一般的な傾向を示したもので、見た目や触った感触だけで脂肪腫と脂肪肉腫を正確に見分けることはできません。

脂肪腫と脂肪肉腫は性質が大きく異なる病気ですが、自己判断で見分けることは困難です。気になるしこりや変化がある場合は、医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。

悪性の可能性も考えて受診した方がよい症状

脂肪腫と思われるしこりでも、状態によっては医療機関で確認した方がよい場合があります。特に、しこりに変化がある場合や、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断で様子を見続けないことが大切です。

次のような症状や変化がある場合は、受診を検討しましょう。

症状・変化受診を検討した方がよい理由
しこりが急に大きくなっている短期間で大きさが変化している場合は、医師による診察・検査で状態を把握することが大切です。
しこりが硬い一般的な脂肪腫とは異なる性状の可能性があります。
皮膚の下で動きにくい体の深い部分にある腫瘍や、周囲組織との関係を調べる必要があります。
痛みやしびれがある神経や周囲の組織に影響している可能性があります。
しこりが大きい目安として5cm以上ある場合は、画像検査などで評価が必要になることがあります。
深い場所にあるように感じる皮膚のすぐ下ではなく、筋肉内や体の深い部分にある可能性があります。
一度切除した場所に再びしこりができた再発や別の病変の可能性も含めて確認が必要です。

これらの症状があるからといって、必ずしも悪性腫瘍であるとは限りません。良性の脂肪腫でも、大きくなったり、神経を圧迫して痛みやしびれを生じたりすることがあります。

しかし、しこりの性質を見た目や触った感触だけで判断することは困難です。「以前より大きくなっている」「硬さが気になる」「動きにくい」「痛みやしびれがある」といった変化がみられる場合は、医療機関で診察や検査を受けることをおすすめします。

脂肪腫が疑われる場合に行う検査

脂肪腫が疑われる場合は、まず診察を行い、しこりの状態を確認します。診察では、しこりの大きさや硬さ、動きやすさ、痛みの有無などを確認します。

診察だけでは判断が難しい場合や、しこりが大きい、体の深い場所にある、硬い、動きにくいといった場合には、画像検査を行うことがあります。代表的な検査には、超音波検査、MRI検査、CT検査などがあります。

また、手術で切除した病変については、病理検査を行うことがあります。病理検査では、採取した組織を顕微鏡で詳しく調べ、脂肪腫であるかどうかや、ほかの病気が隠れていないかを確認します。

なお、すべての脂肪腫に対してこれらすべての検査が行われるわけではありません。しこりの大きさや場所、症状、診察所見などを踏まえ、必要に応じて適切な検査が行われます。

脂肪腫の治療法

脂肪腫の治療方針は、しこりの大きさや場所、症状の有無、見た目への影響、検査結果などを総合的に考慮して決定されます。

小さく、痛みや違和感がなく、大きさにも変化がみられない場合は、経過観察となることがあります。一方で、しこりが大きくなっている、痛みやしびれがある、衣類に擦れる、見た目が気になる、日常生活に支障があるといった場合には、手術による切除が行われます。

手術では、皮膚を切開して脂肪腫を摘出します。再発のリスクを抑えるため、原因となる腫瘍を取り残さないよう切除することが重要です。

また、しこりが大きい、急速に大きくなっている、硬い、体の深い場所にある、動きにくいといった場合は、脂肪肉腫など脂肪腫以外の病気との鑑別が必要になることがあります。そのような場合には、切除した組織を病理検査に提出し、顕微鏡で詳しく調べることで、良性か悪性かを判断します。

脂肪腫が悪性か不安なときは何科を受診すべき?

脂肪腫が悪性ではないかと不安な場合は、まずは形成外科または皮膚科を受診することをおすすめします。

形成外科では、皮膚や皮下にできた腫瘍の診察から手術まで対応しています。しこりの大きさや場所、深さ、痛みの有無などを確認し、必要に応じて検査や手術を行います。また、切除後の傷跡にも配慮した治療を行うため、見た目が気になる部位の脂肪腫についても相談しやすい診療科です。

皮膚科でも、皮膚や皮下にできたしこりの診察を受けることができます。脂肪腫だけでなく、粉瘤など見た目が似た病気との鑑別が必要な場合にも対応しています。

ただし、脂肪肉腫などの悪性腫瘍が疑われる場合は、診察や検査の結果に応じて専門の医療機関へ紹介されることがあります。受診先に迷う場合は、まず形成外科または皮膚科で相談し、必要に応じて適切な医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。

脂肪腫と脂肪肉腫に関するよくある質問

脂肪腫は悪性になりますか?

脂肪腫は良性腫瘍であり、脂肪腫そのものが悪性化することは一般的にはありません。ただし、脂肪腫に似たしこりの中には、脂肪肉腫などの悪性腫瘍が含まれている場合があります。

しこりが大きくなっている、硬い、動きにくい、痛みやしびれがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

脂肪腫と脂肪肉腫は自分で見分けられますか?

見た目や触った感触だけで、脂肪腫と脂肪肉腫を正確に見分けることは困難です。脂肪腫はやわらかく動きやすいことが多いですが、場所や大きさによっては判断が難しいこともあります。

不安な場合は、医師の診察を受け、必要に応じて超音波検査やMRI検査などで詳しく確認することが大切です。

痛みがないしこりなら放置しても大丈夫ですか?

痛みがないからといって、必ずしも放置してよいとは限りません。脂肪腫は痛みを伴わないことが多い一方で、脂肪肉腫などの悪性腫瘍でも初期には痛みが目立たないことがあります。

しこりが大きくなっている場合や、硬い、動きにくいなどの変化がある場合は注意が必要です。

脂肪腫は何cmくらいから受診した方がよいですか?

脂肪腫は、大きさだけで受診の必要性を判断することはできません。ただし、目安として5cm以上のしこりや、以前より大きくなっているしこりがある場合は、医療機関で診察を受けることをおすすめします。

また、しこりが硬い、動きにくい、体の深い場所にある、痛みやしびれを伴うといった場合も、早めに医療機関へ相談しましょう。

脂肪腫を取った後に病理検査は必要ですか?

切除したしこりは、多くの場合、病理検査に提出されます。病理検査では、摘出した組織を顕微鏡で詳しく調べ、脂肪腫であることを確認するとともに、脂肪肉腫などの悪性腫瘍や、その他の病変が含まれていないかを評価します。

見た目や触診、画像検査で脂肪腫が疑われる場合でも、最終的な確定診断は病理検査によって行われます。

まとめ|脂肪腫が悪性か不安な場合は早めに相談を

脂肪腫は脂肪組織から発生する良性腫瘍であり、脂肪腫そのものが悪性化することは一般的にはありません。

一方で、脂肪腫に似たしこりの中には、脂肪肉腫など別の病気が含まれていることがあります。しこりが大きくなっている、硬い、動きにくい、痛みやしびれがあるといった場合は、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。

見た目や触った感触だけで脂肪腫かどうかを正確に判断することは困難です。不安な場合は、早めに形成外科などの医療機関へ相談し、必要に応じて検査を受けましょう。適切な診断を受けることで、ご自身の状態に合った治療方針を確認することができます。

脂肪腫の治療は当院までご相談ください

神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、脂肪腫をはじめとする皮膚・皮下のできものに対する診察、検査、治療を行っています。

当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当し、しこりの大きさや場所、症状の有無などを丁寧に確認したうえで、必要に応じて検査や治療を行っています。切除が必要と判断された場合には、日帰り手術での対応も可能です。

脂肪腫が悪性ではないか不安な方、しこりの大きさや硬さが気になる方は、まずは当院までご相談ください。

この記事を書いた人

著者画像
神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック
院長 大峯 啓志

神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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