脂肪腫手術を受けていただく前に
皮下にできる腫瘍は種類が豊富であるため、他の腫瘍との鑑別が必要です。問診に加えて、視診や触診で腫瘍の性状を確認し、腫瘍の部位や深さ、大きさによっては、超音波(エコー)検査、CT検査、MRI検査などの画像検査を行います。
脂肪腫と診断された場合、患者様の状態に合わせた最適な治療方法について、詳しくご説明いたします。治療は基本的に外科手術による摘出が主となり、麻酔を含む手術内容、術後の経過、注意事項などをわかりやすくお伝えします。
当院では、患者様が最善の選択をされ、十分にご納得いただけるよう、インフォームドコンセントを重視しています。ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご質問ください。
当院で行う脂肪腫の手術の特徴
局所麻酔による日帰り手術に対応
当院では、局所麻酔による日帰り手術で脂肪腫の摘出が可能です。
腫瘍に悪性の疑いがある場合や全身麻酔が必要なケース(巨大な脂肪腫や筋肉内に入り込んでいる脂肪腫など)では、提携している大学病院などをご紹介いたします。
その際も、スムーズに治療を受けていただけるよう、最大限の配慮をいたします。
手術時の痛みに対してきめ細かく対応
当院では、患者様の痛みをより軽減するために、様々な工夫を行っています。
局所麻酔では、極細の針を使用し、麻酔薬の配分を工夫するなど、きめ細かい配慮を施して可能な限り痛みを軽減します。
痛みが苦手な方には、個別対応も可能です。安心して手術を受けていただくためにも、お気軽にご相談ください。
保険適用による摘出手術
脂肪腫の検査から診断、手術、病理検査に至るまで、すべて保険適用で行われます。安心してご来院ください。
傷あとが目立ちにくく綺麗な仕上げ
形成外科は、手術による傷あとを目立ちにくく、綺麗に仕上げることを得意とする診療科です。
当院では、第一線で活躍してきた日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、患者様の状態に最適な手法を選択し、細やかな配慮をもって丁寧に手術を行います。診察においても、執刀医が詳しくご説明いたします。
負担の少ない日帰り手術とはいえ、手術に対して不安や疑問を抱かれることもあるかと思います。少しでも心配なことや気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
手術後の注意点
手術後、翌日ごろまで痛みが残る可能性がありますので、痛み止めを処方いたします。
ただし、当院では可能な限り小さな切開を心がけており、切開が1センチ以下で済んだ場合、ほとんどの患者様は翌日に痛みが残らないことが多いです。
手術後の創部が早く、綺麗に治るよう、しばらくの間は生活にいくつかの注意が必要です。
血行が促進されると出血のリスクが高まりますので、飲酒や運動は控えてください。特にアルコールの摂取は、傷の治りを悪化させる原因となりますので、最低でも手術後3日間、可能であれば1週間は飲酒を控えるようにしてください。
また、手術当日と翌日の運動は避けてください。運動を控える期間は、長く取るほうが望ましい場合もありますので、詳しくは担当医師にご相談ください。入浴については、手術の翌日からシャワーが可能になることがあります。
脂肪腫ができた部位や、創部の状態、腫瘍の大きさなどにより、これらの制限の内容や期間は異なることがあります。状態を見ながら、担当医師が詳しくご説明いたしますので、不安や疑問がございましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。