顔にできる脂肪腫とは?原因・治療法・手術跡まで形成外科医が解説
神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、日帰り手術による脂肪腫の治療を行っています。
顔にしこりを見つけると、不安を感じる方は少なくありません。
顔にできるしこりの一つに「脂肪腫」があります。脂肪腫は良性腫瘍とされていますが、「放置しても問題ないのか」「悪性の可能性はないのか」「手術をした場合に傷跡は残らないのか」など、さまざまな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、顔にできる脂肪腫の基本的な特徴や原因、放置した場合の注意点、治療方法、さらに手術後の傷跡についてまで、分かりやすく解説します。
顔にできる脂肪腫とは?基本的な特徴を解説

脂肪腫とは、皮膚の下にある脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍です。全身のさまざまな部位に発生しますが、額や頬、こめかみ、耳の後ろなど、顔にできることもあります。
顔にできる脂肪腫の多くは、皮膚の表面に赤みやただれなどの変化を伴わず、皮膚の下にやわらかいしこりとして触れるのが特徴です。指で押すと少し動く感触があり、痛みや熱感を伴わないケースがほとんどです。そのため、ニキビや炎症性の腫れとは異なり、長期間にわたって同じ場所にしこりが存在していることで気づかれることが多くなります。
成長は比較的ゆっくりで、数か月から数年かけて徐々に大きくなることが一般的です。ただし、顔は皮膚が薄く、骨や筋肉との距離も近いため、体幹部にできる脂肪腫と比べて、比較的小さなサイズでも膨らみが目立ちやすいという特徴があります。
顔にできる脂肪腫の原因と特徴

顔にできる脂肪腫の原因は、現在のところ明確には解明されていません。
脂肪腫は、脂肪細胞が局所的に増殖することで生じる良性腫瘍と考えられていますが、食生活や生活習慣、加齢などとの直接的な因果関係は証明されていないのが現状です。打撲や外傷がきっかけになるといわれることもありますが、医学的に確立された原因ではなく、多くの場合は、遺伝的背景を含む体質的な要因が関与していると考えられています。
顔にできる脂肪腫の特徴は、「良性であっても見た目への影響が出やすい」という点です。
顔は皮下組織の厚みが少ない部位であるため、脂肪腫がある程度の大きさになると、輪郭の左右差や局所的な膨らみとして目立ちやすくなります。そのため、健康上の問題がなくても、整容面の悩みをきっかけに受診される方が少なくありません。
また、顔にできるしこりは、必ずしも脂肪腫とは限りません。粉瘤やリンパ節の腫れなど、見た目や触った感触が脂肪腫と似ている病変もあります。自己判断で放置してしまうと、正確な鑑別診断や治療の適切なタイミングを逃す可能性もあるため注意が必要です。
顔の脂肪腫は放置しても大丈夫?

脂肪腫は、基本的に良性腫瘍であり、急激に悪化したり、短期間で重篤な状態に進行することは通常はありません。しかし、放置しても完全に自然消失することは基本的になく、ゆっくりと大きくなる可能性があります。
顔の場合、体幹部とは異なり、わずかな膨らみでも目立ちやすい部位です。時間の経過とともにサイズが大きくなると、輪郭の左右差がはっきりしてきたり、メイクで隠しにくくなったりすることがあります。また、腫瘍が大きくなるほど、手術の際に必要な切開範囲が広くなる可能性もあり、結果として傷跡が目立ちやすくなることも考えられます。
さらに重要なのは、本当に脂肪腫かどうかを正確に診断することです。顔にできるしこりの中には、粉瘤やその他の良性腫瘍、まれではありますが悪性腫瘍が含まれることもあります。自己判断で長期間放置してしまうと、適切な診断や治療のタイミングを逃す可能性があるため注意が必要です。
このような点を考慮すると、早い段階で医療機関を受診し、専門医による的確な診断と治療を受けることが重要です。
顔にできた脂肪腫の治療法

顔にできた脂肪腫も、他の部位にできる脂肪腫と同様に、内服薬や外用薬では治療することができません。根本的に治すためには、原則として外科的摘出手術が必要となります。
摘出の際には、腫瘍を部分的に残すと再発のリスクが高まる可能性があるため、脂肪腫を被膜ごと一塊として完全に取り除くことが重要です。
脂肪腫は一般的には良性であり、時間の経過とともにゆっくりと拡大していく傾向がありますが、中には急速に成長するものや、大型化した腫瘍では脂肪肉腫などの悪性腫瘍との鑑別が必要になる場合もあります。そのため、必要に応じて摘出後に病理組織検査を実施し、悪性所見の有無を確認することがあります。
顔の脂肪腫手術で気になる傷跡について

顔にできた脂肪腫の治療を検討する際、多くの方が最も気にされるのが「手術後の傷跡が目立たないか」という点です。
脂肪腫の摘出手術では、腫瘍を取り出すために皮膚を切開する必要があります。ただし、顔の手術では、できるだけ傷跡が目立ちにくくなるよう、切開位置や方向を慎重に決定します。具体的には、皮膚のしわの流れや輪郭のラインに沿って切開する、目立ちにくい部位を選ぶといった工夫が行われます。
また、脂肪腫が小さい段階であれば、切開範囲を最小限に抑えられる可能性があります。腫瘍が大きくなるほど摘出のための操作範囲が広がるため、結果として傷跡が残るリスクが高まります。
術後は、はじめのうちは赤みや硬さが残ることがありますが、多くの場合、数か月の経過とともに徐々に落ち着いていきます。当院では、整容面にも十分配慮し、できるだけ細かく丁寧に縫合することで、傷跡ができるだけ目立ちにくくなるよう配慮しています。
顔にできた脂肪腫に関するよくある質問

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顔の脂肪腫は悪性になることがありますか?
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一般的な脂肪腫が悪性に変化することは極めてまれです。ただし、急速に大きくなる場合や、通常とは異なる所見がある場合には、脂肪肉腫などの悪性腫瘍との鑑別が必要になることがあります。そのため、摘出後に病理組織検査を行い、確定診断をつけることが重要です。
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粉瘤との違いは何ですか?
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脂肪腫は脂肪細胞が増殖してできる腫瘍であるのに対し、粉瘤は皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質などがたまることで生じる病変です。粉瘤は炎症を起こして赤く腫れたり、痛みを伴ったりすることがありますが、脂肪腫ではそのような炎症所見はほとんどみられません。
見た目や触った感触が似ていることもあるため、正確な診断には医師の診察が必要です。
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顔の脂肪腫は自然に治りますか?
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脂肪腫が自然に小さくなったり、完全に消失したりすることは基本的にありません。ゆっくりと大きくなることが多いため、経過観察を続けるうちに目立ってくるケースもあります。根本的に治すためには、外科的に摘出する必要があります。
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顔の脂肪腫は保険適用になりますか?
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脂肪腫の摘出は、医師が医学的に必要と判断した場合には、保険適用となるのが一般的です。
ただし、整容目的のみと判断されるケースでは取り扱いが異なる場合もあるため、事前に医療機関で確認することが重要です。
脂肪腫の治療は当院までご相談ください

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、脂肪腫の治療を日帰り手術で行っています。
当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。
脂肪腫でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。




