脂肪腫の原因
脂肪腫は、脂肪細胞が増殖して柔らかいしこり(腫瘍)を形成し、薄い線維の膜に包まれた塊となります。
現時点では、その発生原因やメカニズムは明確に解明されていませんが、服が擦れるといった刺激を受けやすい場所にできる傾向があることが知られています。また、脂肪腫を詳しく調べると、染色体に異常がみられるケースが多く、遺伝子が関与している可能性が考えられます。
通常、成熟した脂肪細胞は増殖しませんが、毛細血管周辺の未分化の細胞が遺伝子異常を起こすことで、脂肪細胞が分化・増殖することが原因とされています。
脂肪腫の発生リスクを高める要因としては、生まれつきの体質のほか、ストレスや肥満、生活習慣が関与しているともいわれていますが、これらの要因については現在のところ明確な根拠がありません。