神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科横浜院

医療コラム

血管脂肪腫の原因と症状について|手術による治療法も解説!

病気の原因

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」です。当院では、日帰り手術による脂肪腫の治療を行っています。

本記事では、血管脂肪腫とはどのような病気か、またその原因や症状、治療法などについて解説します。ぜひご参考ください。

血管脂肪腫とは

医師の診察

血管脂肪腫は、脂肪腫と呼ばれる良性腫瘍の一種で、特に「痛み」を伴うことが多いのが特徴です。ここでは、脂肪腫の基本的な情報とあわせて、血管脂肪腫の特徴について解説します。

脂肪腫とは

脂肪腫は「リポーマ」とも呼ばれ、皮膚の下にできる良性の腫瘍です。脂肪、筋肉、血管などの柔らかい組織にできる「軟部腫瘍」の中でも、発生頻度が高い代表的な腫瘍のひとつです。

皮下で脂肪細胞が増殖し、塊となることで皮膚が徐々にドーム状に盛り上がってきます。触るとやわらかく弾力があり、指で押すと皮膚の下で動くような感触があるのが特徴です。

脂肪腫にはいくつかの種類があり、主なものとしては「線維脂肪腫」「筋脂肪腫」「血管脂肪腫」などが挙げられます。

血管脂肪腫の特徴

血管脂肪腫は、脂肪腫の中でも、成熟した脂肪細胞の間に毛細血管が多く含まれているのが特徴です。背中、上腕、前腕、腹部、下肢などに好発し、複数の部位に同時に発生することもあります。

しこりは比較的かたく、1センチ前後の小さなサイズであることが多くみられます。一般的な脂肪腫とは異なり、血管脂肪腫では「痛み」を伴うケースが多く、何もしていなくても痛みを感じる「自発痛」や、押すと痛む「圧痛」がみられることがあります。

こうした痛みがある場合、部位や症状の程度によっては、日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。

血管脂肪腫の原因と症状

医師の診察

血管脂肪腫は、脂肪腫の一種であり、脂肪細胞の間に毛細血管が豊富に存在することが特徴です。「線維脂肪腫」や「筋脂肪腫」とは異なる性質を持ち、見た目や症状にも特有の傾向がみられます。

ここでは、血管脂肪腫の原因と症状について解説します。

血管脂肪腫の原因

血管脂肪腫は脂肪腫の一種で、成熟した脂肪細胞の間に毛細血管が豊富に分布していることが特徴です。脂肪腫全般と同様に、薄い線維性の被膜に包まれた柔らかい腫瘍として形成され、皮膚の下にしこりとして現れます。

発生のメカニズムは明確には解明されていませんが、衣類との摩擦や圧迫を受けやすい部位にできやすい傾向があります。また、染色体異常との関連が示唆されているほか、家族内での発症も報告されており、遺伝的素因が関与している可能性も考えられます。

血管脂肪腫の症状

血管脂肪腫の特徴的な症状としては、以下のような内容が挙げられます。

しこりの出現

皮膚の下に小さく、柔らかく、触れると動く可動性のあるしこりとして現れます。特に背中、上腕、前腕、腹部、下肢などに好発します。

痛みの出現

一般的な脂肪腫とは異なり、血管脂肪腫では押すと痛みを感じる圧痛や、何もしていなくても痛む自発痛がみられることがあります。これは、腫瘍内の血管が神経を刺激することによるものと考えられています。

多発することがある

単発で発生することもありますが、複数の腫瘍が同時に出現する(多発性)ケースも比較的多く報告されています。

皮膚の赤み(赤斑)

腫瘍内の血管の影響により、しこりの表面にあたる皮膚がうっすらと赤くなる「赤斑」がみられることがあります。

血管脂肪腫の治療

手術

血管脂肪腫を含む脂肪腫の治療法としては、外科的な摘出手術が唯一の治療法です。内服薬や注射などでは治療できず、再発を防ぐためには腫瘍を完全に取り除くことが重要です。

手術では、腫瘍の直上の皮膚を切開し、被膜を破らないように慎重に周囲組織から剥離を進めながら一塊として摘出します。摘出後は、十分な止血処置を行ったうえで皮膚を縫合し、必要に応じて圧迫固定を施します。

傷口は、形成外科的手技によりできるだけ細かく丁寧に縫合し、術後の傷あとが目立ちにくくなるよう配慮します。

血管脂肪腫は被膜が比較的明瞭であることが多く、一般的な脂肪腫に比べて切除しやすい傾向があります。周囲組織への癒着が少ないため、周辺を最小限に剥離することで、摘出できるケースが多いのが特徴です。

まとめ

待合

血管脂肪腫は脂肪腫の一種であり、成熟した脂肪細胞の間に毛細血管が豊富に存在する点が特徴です。

一般的な脂肪腫とは異なり、血管脂肪腫では痛みを伴う症状がみられることがあり、押したときに痛みを感じる「圧痛」や、安静時にも痛みが生じる「自発痛」などが挙げられます。さらに、複数の腫瘍が同時に現れる「多発性」のケースも比較的多く報告されています。

治療に関しては、血管脂肪腫を含む脂肪腫全般において、外科的な摘出手術が唯一の治療法とされています。内服薬や注射による改善は期待できず、再発を防ぐためには、腫瘍を包む被膜を含めて完全に取り除くことが重要です。

脂肪腫の治療は当院までご相談ください

古林形成外科 横浜院

神奈川県横浜市の「神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院」では、脂肪腫の治療を日帰り手術で行っています。

当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。

脂肪腫でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック
院長 大峯 啓志

神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

神奈川皮膚のできものと粉瘤クリニック 古林形成外科横浜院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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